「キミはその林檎を選ぶんだね?」 「ああ。シャルドくんは?」 「ボクはこれをいただこう」 シャルドは右の林檎を手に取った。 ものすごい緊張感が走る。 「頼むぞ橋本…」 「は、橋本先輩……」 手が震えた。 「お兄ちゃん…」 あれが毒林檎だったら…お兄ちゃんは…… 「俺が先に食べよう」 王子がこちらを振り向いた。 視線が重なる。 愛おしげに、何かを約束するように。 ふわりと笑って 林檎を口にした───