始まってしまった死のゲーム。
テーブルに並ぶのは、見栄えがひとつも変わらない3つの林檎。
違うのはピエロがそれを事前に間隔を開けてまるごと体内に入れていたということだ。
だが即効性の毒と言いながら、シャルドはまるで効いていない様子。
「こ、これ…イカサマとかじゃないよね?
シャルドはどうして平気なんだ…?」
「わかんない。またなにかおかしな仕掛けでもあるのかも…」
私と日下部くんは固唾を飲んで見守った。
一方、お兄ちゃんは顎に手を当てている。
「質問なんだけど、これは本当に運試し?
頭を使う余地があるじゃないか」
「あぁ!運試しサ!
恐怖に怯えた人間は弱い
頭が働かなくなる。
恐怖から逃れようと思考を放棄して
自分の運とやらに身を任せるんだ。
今までの連中もそうだった。
それで死んでいった。
ホントウ、バカだ
人間は愚かなんだよ!」
シャルドの笑い声が体育館に響き渡った。
聞いていて気分が悪くなる。



