「さぁ、楽しいショーの開幕だ」 イースの声とともに、壇上のピエロが動きだした。 その時、隣から力強く手を握られる。 若松先輩だった。 「お前の兄貴が最高にイカレてることを信じよう」 それは、お兄ちゃんへ向けた至高の激励だった。 鼻の先がツンとする。 私は何度もうなずいた。 お兄ちゃん…どうか死なないで。 なにもできない心で、体で ひたすら祈った。