◇Clown Act◇⇧



「さぁ、楽しいショーの開幕だ」



イースの声とともに、壇上のピエロが動きだした。


その時、隣から力強く手を握られる。


若松先輩だった。



「お前の兄貴が最高にイカレてることを信じよう」



それは、お兄ちゃんへ向けた至高の激励だった。


鼻の先がツンとする。


私は何度もうなずいた。


お兄ちゃん…どうか死なないで。


なにもできない心で、体で


ひたすら祈った。