◇Clown Act◇⇧



全員がとっさに振り向く。


鍵穴が、勢いよく回るのを目撃した。


ぞわぞわと嫌な寒気が駆け巡る。



「あいつ…なんだ?」



誰よりも早くその気配を察知した若松先輩が、前方を指さした。


体育館で催されていたイベント用に敷かれた真っ赤な絨毯の道。


取付け式の階段を滑って壇上へ続く
そこに、いた。