「き、君たち…どこから来たのかなぁ?」 なんだか怖くて、誤魔化すようにおどけるように笑い、2体のピエロを手に持つ。 そしてゆらゆらと踊らせた。 目尻が引き攣る。 まるで私がピエロだ。 こんな人形…ロッカーに入れた覚えはない。 どうしよう、これ…。 もしかしたら演劇部や手芸部の誰かが間違えて私のロッカーに置いてしまったのかもしれない。 頭の中で必死にこのピエロたちの存在理由を模索していた時だった。