「ボクはキミが嫌いだ。ものすごく大嫌いだ。でも、バカで愚かで見ていて面白い。だからついていくよ。もっと愉しませてくれたらトモダチになるのを考えてあげる」
主導権を握っているのはあくまでこちら側だと遠回しに言われた気がした。
本当に言動すべてが癪に障るけど、ぐっとこらえてうなずく。
そして今度は逆に、あちらから手を差し出された。
「ボクの名は"イース"。
まだトモダチじゃないけど特別に教えてあげるよ」
「……橋本 祥」
大きな手をそっと受け入れた。
ちゃんと温かくて、こんなやつにでも血が通っているのだと実感する。



