「ボクらはここから
おなじ赤い血が流れている」
「……」
「血が巡っていれば、心臓が動く。
生きている。生きていれば、心が動く」
オレンジのピエロからはいやらしい笑みが消えていた。
「心というものは、無下に扱われたら傷つくんだよ」
演技か、本心か。
メイクの下は、泣いているように見えた。
性格はどうであれ、たしかに私は目の前のピエロをただチャンスのひとつとしか思っていなかった。
やけに胸をつついてくる彼の言葉に喉が詰まり、なにも言い返せなかった。
「ボクが提示する条件は…
そうだなぁ、まだ決めないでおくよ」
私の反応に満足したとでもいうふうに
ピエロはにんまり笑う。



