◇Clown Act◇⇧



若松先輩も日下部くんも同じなのか、どちらも絶賛いじけ中の王子に目を向けていた。




「おいすげぇな橋本。やっぱお前の脳みそはアッチ側だったぞ」


「うるさい。こんな気持ちの悪いピエロたちと一緒にしないでくれ」


「お前も大概気持ち悪いから気にするな。今後もそのイカレ思考で頼むぜ」




煽り全開でお兄ちゃんの肩を叩く若松先輩。



「ふたりは仲が良いんだな」とフィムは微笑ましそうだが、ちょっと違う気がする。




「よし、ならさっそく体育館へ行こう。もたもたしていられない」




若松先輩が先陣を切って歩き出す。





私はそれに「待ってください」と声を上げた。





いや、声が出ていた。