「キミ、いいね」 「え?!…わっ」 オレンジのピエロは日下部くんにハグをした。 そして、友好の証とでもいうふうに耳元にキスで挨拶をする。 「な、ななな、なんですか…っ」 「ボク、キミ好きだなぁ」 「はぁ?」 「弱虫で、泣き虫で…手に入らないものを必死に追い縋っては守ろうとする、その滑稽な姿」 こぼされたのは、最高に最悪な微笑み。 「大好物だ」 ぞわぞわと寒気が走る。 日下部くんもたじろいで後ずさった。