◇Clown Act◇⇧




オレンジとホワイトの縦縞衣装に、蜂蜜色の瞳。


太陽のように明るい配色にもかかわらず


それを纏っている本人の中身がまるで合っていないというか…胡散臭い違和感だらけのピエロだった。


すると、オレンジのピエロはお兄ちゃんの前で足を止めた。




「ねぇ、キミ」




いつのまにか静寂と化していた空間にぽつりとこぼされる。


呼ばれたのは私じゃないのにぞわりとした。


 

「あのピエロのこと
なんで殺さなかったの?」




そう言うと、振り向きもせず後ろ手だけでパープルのピエロを指さした。



「妹に止められたからだよ」



動じる素振りもなく、お兄ちゃんは答える。



「へぇ、なら邪魔する妹も殺しちまえばよかったんじゃない?」



オレンジのピエロの言葉に、無表情だったお兄ちゃんの目がはっきりと翳った。