オレンジとホワイトの縦縞衣装に、蜂蜜色の瞳。
太陽のように明るい配色にもかかわらず
それを纏っている本人の中身がまるで合っていないというか…胡散臭い違和感だらけのピエロだった。
すると、オレンジのピエロはお兄ちゃんの前で足を止めた。
「ねぇ、キミ」
いつのまにか静寂と化していた空間にぽつりとこぼされる。
呼ばれたのは私じゃないのにぞわりとした。
「あのピエロのこと
なんで殺さなかったの?」
そう言うと、振り向きもせず後ろ手だけでパープルのピエロを指さした。
「妹に止められたからだよ」
動じる素振りもなく、お兄ちゃんは答える。
「へぇ、なら邪魔する妹も殺しちまえばよかったんじゃない?」
オレンジのピエロの言葉に、無表情だったお兄ちゃんの目がはっきりと翳った。



