「やめてくれ、頼む!君の妹にいきなり近づいたことは悪かった!」 「本気で悪いと思うなら血の一滴くらい見せてみろ」 冷え切ったトーン。 慈悲など欠片も無い手つきにいよいよ脳が警鐘を鳴らした。 「お兄ちゃん!止まって!」 言うが先か カードを持つ手を制止させれば、お兄ちゃんの見開かれた瞳がぎょろりと向いた。