「いてて…」 若松先輩に掴まれた部分を擦りながらピエロが顔を上げた。 2体のうちのひとり。 私に抱擁してきたピエロは パープルとブラックの縦縞衣装に 碧い目をしていた。 あまり馴染みのないゴシック調のピエロ。 それでも邪悪な雰囲気などはいっさい感じなかった。