◇Clown Act◇⇧



「いてて…」



若松先輩に掴まれた部分を擦りながらピエロが顔を上げた。


2体のうちのひとり。


私に抱擁してきたピエロは


パープルとブラックの縦縞衣装に
碧い目をしていた。


あまり馴染みのないゴシック調のピエロ。


それでも邪悪な雰囲気などはいっさい感じなかった。