「お父様、やはり予知夢は絶対に【防ぐこと】は出来ないのでしょうか……?」


「……」


「お父様?」

「当たり前だろう?リーシア。【予知夢】なのだから」

「そうですわよね……」

お父様が私に優しい笑みを向けて下さる。


「大丈夫だよ、リーシア。リーシアは何も心配することはないんだ」


隣でお母様が目の奥に悲しみが滲《にじ》んだ気がした。


その日は、ルイズ様と両親の優しさのおかげで、久しぶりにぐっすりと眠ることが出来た。