「あ、あの……」
どうしよう。
会ったら言いたいことは色々あった筈なのに、さっきの騒ぎで全部吹き飛んでしまって、言葉が見つからない。
「…………」
そしてそれは彼女たちもだったのか、私達は互いにしばし沈黙し、見つめ合う。
するとその様子に焦れたのか、夜鳥くんが助け船を出してくれた。
「そいつらずっと廊下でお前の様子を伺ってたんだと。ほら、雪守に言いたいことあんだろ? ちゃんと言えよ」
「わ、分かっているわよ……!」
夜鳥くんの言葉に、女子の一人が叫ぶ。そして勢いよく振り向いて、私を睨みつけた。
歯噛みした顔がいかにも悔しそうで、その勢いに気圧された私の体が無意識に後退する。
「べ、別に私達だって、こんな大事にするつもりはなかったんだからね!? 寧ろすぐに神琴さま達に助けを求めると思っていたのに、一人で頑張っちゃってさぁ! 見てるこっちがハラハラしたわよ!!」
「え」
「そうよ! ただいつも澄ましてる雪守さんが少し困ればいいって思っていただけなのに! これじゃあ私達が完全に悪者じゃないっ!!」
「いや、元々完全に悪者だろ」
「夜鳥くんは黙ってて!!」
冷静にツッコむ夜鳥くんに、女子の一人が噛みつく。
「とにかくっ! あれだけの客を一人で捌いた根性だけは認めてあげるわ!! でもだからって雪守さんが気に食わないのは変わらないんだから、勘違いしないでよね!!」
「は、はぁ……」
口々に女子達に捲し立てられて、ポカンとする。
えっとこれ、とりあえず仲直りした……のかな?
