「……そういえば」
ぐふふと私が不審な笑みを浮かべていると、朱音ちゃんが周囲をキョロキョロと見回した。
「他の生徒会のみなさんは見えないけど、まふゆちゃんとは別行動なの?」
「あー、うん。雨美くんは受付に出ているし、夜鳥くんは当日出て来た申請書を捌いてる。九条くんは午後最初のステージで挨拶するから、その準備かな? そういえば朝に顔を合わせたっきりだった」
午後のステージでは、九条くんとの契約関係の発端となった因縁の生徒会長の挨拶の他に、我々生徒会メンバーの紹介なども予定されている。
その為、お昼過ぎには全員がステージに集まることとなっていた。
「はぇー、みなさん忙しいんだねぇ……」
「んーまぁ生徒会に所属してる以上、宿命だよね」
正直文化祭を楽しむどころではないが、仕方ない。まぁ全員要領だけはいいし、きっと仕事の合間合間で文化祭を満喫していることだろう。心配など余計だ。
それよりも今大事なのは、朱音ちゃんである。
「朱音ちゃん、本当に今日までありがとう! ポスターにパンフレットに看板に、何から何まで任せちゃったけど、どれも本当に素敵だよ! みんなからも好評だし、やっぱり朱音ちゃんにお願いしてよかった!」
「本当? まふゆちゃんに喜んでもらえて嬉しい! それにわたし、今まで自分の絵を大勢の人に見てもらうことなんてなかったから、わたしの方こそこんな素敵な機会をくれてありがとう……!」
「んんん!」
そんな嬉しいことを言ってくれるなんて、本当になんていい子なんだろう!
嬉しそうにハニカム朱音ちゃんの破壊力がヤバ過ぎる!!
あ、鼻血出そう。
「……まふゆちゃん?」
