◇
――しかし、
「……で? ぶっちゃけ銀髪とはどんな感じなんだよ?」
「なんで開口一番、言うことがそれなの!?」
練習帰り。ティダ以来の女子会をしようと朱音ちゃんと盛り上がり、スルーして帰ろうとするカイリちゃんの首根っこを掴んでパフェを食べに来たまではよかった。
しかしまさか席について早々、九条くんのことを聞かれるとは思わず、私はあわあわと狼狽える。
「だって女子会ってのは、スイーツ食って、恋バナするもんなんだろ? だったらあたしと朱音はそんな話ないし、必然的にまふゆしか話せそうな話題ないじゃんか」
「いやいや! 確かにそうは言ったけど、私だって片思いだし、全然話せることなんか……!」
「片思いぃ??」
「カイリちゃん、そこはツッコんじゃダメ。見守ろう」
「なんだよ、まどろっこしいなぁ……」
「??」
向かい側の席で朱音ちゃんとカイリちゃんが、ヒソヒソと何事かを囁き合っている。
しかし何のことを言っているか、サッパリ分からない。
「お待たせしましたー。当店特製、プリンセスローズパフェでございまーす」
「あ、ありがとうございます!」
キョトンと首を傾げていると、店員さんが注文した品をちょうど運んできた。
どん! と、目の前に置かれる三つのパフェ。
専用のガラスの器に盛り付けられた、ピンク色が可愛い苺アイスにたっぷりの生クリーム。
更に赤いバラに見立てた瑞々しい苺が美しく飾られていて、食べ物というよりもまるで芸術作品のようだ。
「わぁん! 食べるのもったいないけど、美味しそう過ぎぃ!」
「どんな味なんだろうね? いっただっきまーす!!」
話を中断し、早速スプーンですくってパクリと頂けば、ふわっと苺アイスと生クリームが口の中で蕩ける。
うーん、鼻に抜ける苺のいい香り! 生クリームも甘過ぎず薄過ぎず、これならいくらでもお腹の中に入っちゃいそう!
「美味しいねぇ!」
「うん!」
にこにこと朱音ちゃんと微笑み合ってパフェを食べていると、じーっと前方から注がれる視線。
それに顔を上げれば、カイリちゃんが何か納得いかないような表情でこちらを見ていた。
