「んー、しかし体育祭? そういやそんな話してたけどよぉ。でもわざわざ生徒会で決めるようなことがあんのかよ?」
「確か運営は毎年、体育委員会が主体だよね」
「そうだな。生徒会がやることといえば、体育委員の手伝いくらいで……」
「まさにそれっ! 体育委員の手伝い! 生徒会発案の種目を体育祭の目玉にしたいから、今までに無いような新しい種目を考えてほしいって頼まれてるの!」
「新しい種目ぅぅ??」
九条くんの言葉に乗っかって私が言うと、みんなが微妙な顔をした。
「なんでそれが体育祭の目玉? 種目増やしたいんなら、体育委員会で考えればいいのに」
「まぁそうなんだけど。ぜひ生徒会にって、体育委員やってるうちのクラスの女子達に頼まれちゃって……」
私が頬を掻いて苦笑すると、夜鳥くんが大きく目を見開いて叫んだ。
「はあー!? あいつら、またかよっ! 雪守! お前文化祭のボイコット事件を忘れたのかよ!? あいつら想像以上にしたたかだぞ!? またいいように使われやがって!」
「雷護、言い方。まぁ気持ちは分かるけどさ」
「あはは、もちろん私だって最初は少し警戒したよ? でも体育委員会が体育祭の準備を頑張ってくれてるのは本当だからさ。何か手伝えるならやりたいって思って……」
九条くんを慕う女子達とは色々あった私だが、実は彼女達との溝も少しずつではあるが埋まりつつある。
キッカケは夏休み前の九条くん退学騒動。
それを防いだ立役者ということで、女子達の私への株がぐっと上がったらしい。
「まぁまふゆがそう言うなら、新しい種目のアイデアと考えようか。アイデアだけで、準備は全部体育委員会がやってくれるんだろ?」
「うん。具体化する為の交渉とかは、全部そっちでやってくれるって」
「ふーん、なら協力してやってもいいかもな。つまりは自分がやってみたい種目を言えばいいんだろ」
「でもそんなのある? 元々メジャーな種目は全部あるじゃん」
言いながらも、それぞれ思いついた種目を次々口に出していく。
