雪女ですがクラスのイケメン妖狐の癒し係になりました



 ◇


 そして翌朝。
 私達は早起きして、我が家の裏にある例の浜辺へと繰り出していた。


「はぁー! 今日もいい天気ー!」

「絶好の海水浴日和だね!」


 海の家の更衣室で水着に着替えた私と朱音ちゃんは、白い砂浜をサクサクと音を立てて歩く。
 まだ早い時間だからか観光客も少ないし、これなら思いっきり遊べそうだ。

 ちなみに朱音ちゃんの水着は、赤いのフリルで縁取られた可愛らしいデザインのビキニである。
 ふわふわのピンクの髪は緩くポニーテールにしており、その姿はさながら真夏の海に降り立った天使のよう。

 そんな天使がこちらを見て、可憐に微笑む。


風花(かざはな)さんもお仕事お休みだって言ってたし、来たらよかったのにね」

「まぁお母さんの場合、ティダの海は毎日飽きるほど見てるからね。その代わり、これ」

「わっ、スイカ!?」


 目を丸くする朱音ちゃんに私は笑って、持っていたスイカを掲げて見せる。


「お母さんが持ってけってさ。せっかくだから、これ使ってスイカ割りもやろーよ!」

「わーやろうやろう! わたしスイカ割りなんて初めて! 楽しみだなぁ!」

「おーい!」


 話しながら波打ち際を歩いていると、先に水着に着替え終えていた男子組がレジャーシートを砂浜に敷いて、こちらに手を振っているのが見えた。


「おーい、遅かったじゃねぇか!」

「ごめんごめん、準備に手間取っちゃって!」


 パタパタと急いでそちらに駆け寄れば、何故か私を見た男子達がポカンとした表情をした。

 え、何? あんまりジロジロ見ないでほしいんだが……。