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そして翌朝。
私達は早起きして、我が家の裏にある例の浜辺へと繰り出していた。
「はぁー! 今日もいい天気ー!」
「絶好の海水浴日和だね!」
海の家の更衣室で水着に着替えた私と朱音ちゃんは、白い砂浜をサクサクと音を立てて歩く。
まだ早い時間だからか観光客も少ないし、これなら思いっきり遊べそうだ。
ちなみに朱音ちゃんの水着は、赤いのフリルで縁取られた可愛らしいデザインのビキニである。
ふわふわのピンクの髪は緩くポニーテールにしており、その姿はさながら真夏の海に降り立った天使のよう。
そんな天使がこちらを見て、可憐に微笑む。
「風花さんもお仕事お休みだって言ってたし、来たらよかったのにね」
「まぁお母さんの場合、ティダの海は毎日飽きるほど見てるからね。その代わり、これ」
「わっ、スイカ!?」
目を丸くする朱音ちゃんに私は笑って、持っていたスイカを掲げて見せる。
「お母さんが持ってけってさ。せっかくだから、これ使ってスイカ割りもやろーよ!」
「わーやろうやろう! わたしスイカ割りなんて初めて! 楽しみだなぁ!」
「おーい!」
話しながら波打ち際を歩いていると、先に水着に着替え終えていた男子組がレジャーシートを砂浜に敷いて、こちらに手を振っているのが見えた。
「おーい、遅かったじゃねぇか!」
「ごめんごめん、準備に手間取っちゃって!」
パタパタと急いでそちらに駆け寄れば、何故か私を見た男子達がポカンとした表情をした。
え、何? あんまりジロジロ見ないでほしいんだが……。
