「ううん! 私こそ、自分の妖力が強いなんて初めて知れてよかったよ。それに余計なことしたかなって思ってたから、九条くんの役に立ててよかった」
「余計だなんてとんでもない。お礼と言ってはなんだけど、さっき言ってた文化祭の挨拶の件は引き受けさせてもらうよ。それに生徒会にもこれからは出来る限り参加する。雪守さんには何かと負担をかけてしまって、今まで本当にごめん」
「本当に!? 先生めちゃくちゃ喜ぶと思う! ありがとう!!」
まさかの願ってもない申し出に、私はパッと顔を輝かせる。
九条くんとは隣の席ではあるものの、話したことなんで挨拶くらいしかないし、サボり魔の印象が強くて不良のような人物かと内心身構えていたが、なんだ実は話せば分かる良い人ではないか!
これは先生が聞いたら泣いて喜びそうだ。
「じゃあ私、早速生徒会室に戻って、先生に伝えるね! 九条くんは体調が治ったとはいえ、今日は早く帰って安静にしてね!」
思い立ったが吉日とばかりに私はベッドから立ち上がる。そして九条くんに笑顔で挨拶して扉に手を掛けた時、耳を疑う言葉が彼から放たれた。
「うん、そうさせてもらう。それじゃあ雪守さん、また明日の朝ここで会おう」
「えっ??」
