「ま、待って、なにしてるの?」
「え、ダメ?」
「ダメ!」
「じゃー、ちょっとね、ちょっと」
ちょっとも、ダメに決まってる。
……でもなんか、頭がふわふわして、強く言う気が起きない。
アルコールがまわってきたのかな。
陸くんはいつの間にかブラウスをめくって、私のお腹に噛みついた。
最近ちょっと太ったの、気にしてたのに。
ーーくすぐったくて、恥ずかしい。
「お、お腹は、ダメだって……」
「じゃ、こっち」
陸くんは私の足を取って持ち上げ、スカートがはだける。
思わずスカートを押さえたが、陸くんはそんなのまるで興味なさそうに、膝裏のあたりを噛んだ。
私の心臓の音がすごくうるさいのなんて気にも止めずに、陸くんは太ももにまで牙をたてる。
ーーつま先から頭のてっぺんまで、正体のわからないぞくりとした感覚が走った。
恥ずかしいんだか気持ちいいんだか、何がなんだかわからなくって、頭がどうにかなりそうだ。
「い……」
「あ、痛かった?」
「嫌! もう、おわりっ!」
「もう限界? じゃー、これでおしまいね……ほら、逃げんなよ。かわいー顔見せて?」
必死に顔を隠そうとしていた腕を無理やりどかされる。
最後にまた首筋を噛まれて、それでやっと私は解放された。



