とにかく、昨日から何も食べてないしお腹がすいた。
キッチンに向かうと、そこにはラップをかけたオムライスが置いてある。
「……なにこれ?」
「あ、咲ちゃんお腹すいてるでしょ。召し上がれー」
……陸くんが作ったの?
形も色も綺麗だし、丁寧にブロッコリーとプチトマトまで添えてある。
ーーけど。
「……変なもの、入ってない?」
「失礼だなぁ、入ってるのは愛情だけなんだけど?」
……もう、突っ込まなくていいか。
お腹も鳴っていることだし、ありがたくいただくことにした。
◇
「ーーごちそうさまでした。……おいしかった」
「でしょー? 料理得意なの、俺」
否定はできない。なにしろ本当においしかったから。
お腹も満たされて一息ついたら、ふと、大事なことを思い出した。
「あの……陸、くん?」
「なになに?」
「……ありがと。オムライスも、昨日助けてくれたのも」
迷惑は迷惑だけど、助かったのも事実だから。
それだけは、ちゃんと伝えたかった。
「ーーはは、咲ちゃんちょろいって。いいの? お礼とか言って」
「え」
「俺に感謝してるってことでしょ? だったら言葉だけじゃ物足りないなぁ」
陸くんがそう言ったのと同時に、私は押し倒された。



