睨みつける田山の視線に臆する事なく、石井があっけらかんと言う。

「確かに主催者の死因もニュースに公表されていますから、その可能性もあるかもしれません」

「でしょう? 玉木、ヤンチャしていたみたいだし、誰かに恨まれていて殺されたのかもしれない」

「そう、なのかな?」

「そんなに気になるなら、誰かと一緒にいればいいじゃん」

 田山は良い案かと思ったのか、しばらく考える素振りをすると、パチリとわたしと目が合った。