「このアプリ、動画サイトになってまして、タイトルとサムネを見る限り世界中のデスゲームを投稿しているみたいです!」

 男が再びスマホをし始めたところで、急に映像が止まるようになった。

 もしかしたら沢山の人がこの生放送を見ていてサーバーが重くなったのかもしれない。

「あれ? この人気急上昇に入っている動画、例の事件の高校生たちのやつ? 俺の学校にも事件の被害者がいるんですよー」

 男の無責任な発言に、わたしは聞こえないのは分かっていても大きな舌打ちをした。

 顔出しもしているのに、そんな事を言えばすぐに学校を特定されるでしょ⁉︎

 そうすれば、その被害者もわたしと羽間だって特定されるじゃない‼︎

 元の日常に戻る時間を延長した男にわたしが睨みつけるが、そんな恨みは届くことなく男は嬉々として宣言した。

「それでは、今話題の事件のデスゲームの動画を視聴してみま──」