「え? わたしも市外に用事があって出掛けようとしたら、頭痛がしました。あまりの痛さに用事も出来なくなって帰った程です」

 お互いが頭痛を起こした状況を聞いて、押し黙る。

「あのさ、確認したいことがあるけど、今空いてる?」

「ええ。わたしも知りたいことがあります。場所は駅前でよろしいですか?」

 羽間も気づいたのか、わたしが思っている場所を指定してくれた。

「うん。今から合流しよう」

 わたしは中途半端な髪型を隠すために帽子を被って家を飛び出した。

 これが終わったら新しいエクステを買わないとな。