「うん。そうする。わたし、トイレ行ってくる」

 わたしは二人にそう告げるとトイレに向かい、手洗い場の鏡を見る。

 心なしかやつれているように見える自分の姿がおかしくて、乾いた笑いが漏れた。

 二人がわたしを家まで送り、母に先程の体調不良を伝えたことで、わたしは病院に逆戻りするハメになった。

 医者に診てもらったが、異常は見当たらず精神的なものだろうと判断されて頭痛薬と吐き気止めを貰った。

 それから家に帰ったのは夕方で、どっと疲れたわたしは、さっさと食事とお風呂に入ってベッドに潜り込む。