「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「せねばならないことが山ほどある。遊ぶのはそれからにしろ」

 がっくりと肩を落とした男を見て、エレオノールは少しかわいそうな気持ちになった。

 しかしジークハルトに進言する前にまた腰を抱かれ、強引に歩かされる。

「もういい加減、ひとりで歩けますよ」

「だが、逃げないとは限らない」

「私が逃げ切れるとは思っていないくせに」

「ああ、その通りだ。だから余計な真似はするな」

 エレオノールはむすっとした顔のまま、今度こそ城に足を踏み入れた。

 玄関ホールからして既に広い。