「この子、なにか口に入れたいみたいなんです。ちょうどいいものはないでしょうか? ずっと指を咥えさせているわけにもいかなくて……」
「でしたら、これなんていかがでしょう?」
素早く竜舎に飛んで行った男は、息を切らしてすぐに戻ってきた。
その手にある茶色い棒を見て、子竜が機嫌よさそうに鳴く。
「みゃあっ!」
「気に入ったの?」
「そうでしょうとも。エラフィの角を見て興奮しないドラゴンはいませんから」
エラフィとは馬よりももっとほっそりした四つ足の魔物で、雄が枝分かれした見事な角を持つことで有名である。
「でしたら、これなんていかがでしょう?」
素早く竜舎に飛んで行った男は、息を切らしてすぐに戻ってきた。
その手にある茶色い棒を見て、子竜が機嫌よさそうに鳴く。
「みゃあっ!」
「気に入ったの?」
「そうでしょうとも。エラフィの角を見て興奮しないドラゴンはいませんから」
エラフィとは馬よりももっとほっそりした四つ足の魔物で、雄が枝分かれした見事な角を持つことで有名である。

