「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

(今までの生活を守りたいなら、この人とは関わらないほうがいい)

 そう判断するも、エレオノールの胸の奥はちくちく痛み続ける。

 テレー亡き後、唯一瞳の色を褒めてくれた特別な人と、もう少し話してみたい気持ちはあった。しかし、自分が特殊な立ち位置にある人間だということを忘れてはならない。

 捨てられたとはいえ貴族の血を引き、エルフに育てられた古代魔法を扱う人間など、一般的に見てどう思われるか。

 エレオノールは目の前にいる男の紫水晶の瞳が、これまで接してきた人々のように蔑みや疎ましさ、拒絶や得体の知れない存在への忌避を浮かべるところを見たくなかった。