「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 エレオノールの位置からは見えないが、その喉奥に光が集まる。

 勢いよく放たれた光線は複雑に屈折し、先ほどまでエレオノールがいた場所に当たって尖塔を消し飛ばした。

 落ちたがれきは階下の屋根を突き破り、轟音とともに地面に突き刺さる。

「今の……雷ですか?」

『私の息吹は空の怒り。言わなかった?』

 困惑するエレオノールの背後で、ジークハルトが頭を抱えて息を吐く。

『一度思いきりぶっ放してやりたかったのよね。だってここには、ジークを蔑ろにする愚か者どもしかいないんだもの。すっきりしたわ』

「加減を考えろ、加減を。だいたい、もし人が残っていたらどうするんだ」