「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

(この人はきっと高貴な身分なんだと思う)

 整った身なりと上質な装備もそうだが、名乗った際のたたずまいからは上流階級を生きる者の品格を感じた。

 辺境の地で貴族に接する機会はほとんどないが、普段接しているのどかな村人とは明らかにまとっている雰囲気が違う。

(そんな人に本当の名前は言えない。だって……あの家と繋がっているかもしれないから)

 七歳のエレオノールを捨てたラフィエット家は、リヨン王国の伯爵位を賜っている。

 ベルグ帝国の貴族と面識がないとは言い切れない以上、用心しておくに越したことはないだろう。