「大丈夫だ!」
怯えたエレオノールをジークハルトの声が勇気づけようとする。
「必ず受け止める。俺を信じろ!」
直後、エレオノールの背後で凄まじい爆音がさく裂した。
今支えにしているものと同じ尖塔のひとつに雷が落ち、がれきを吹き飛ばした音だった。
(このままじゃ……)
いつエレオノールも同じ目に遭うかわからない。
しかももたもたしていたら、ジークハルトまで巻き込む恐れがある。
(怖い、けど)
エレオノールはジークハルトを見つめ、唇を噛んだ。
(あなたの言葉なら信じられる)
覚悟を決めて手を離し、空中に身体を踊らせる。

