「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 肩で息をする貴族を支え、ジークハルトは城から充分に距離を取った位置まで運ぶ。

 城は特徴的な造りだ。

 主に皇族が居住区とする五階建ての建物に、現在いる二階建ての建物が併設しており、ふたつの建物は一階と二階に一本ずつある廊下で繋がっている。

 吹き抜けの構造になった広間に雷が直撃し、それによって人々は外へ逃げ出したようだった。

(リュースを見た者はいない、のか?)

 そう思った時、はっとジークハルトは顔を上げた。

『第一部隊が到着したから任せてきたわ』

 その場に降り立とうとしたシュルーシュカだが、ジークハルトはその脚が地面につく前に鱗に手をかけ、慣れた様子で背に飛び乗った。