ドラゴンという存在がいかに強大で恐ろしいか知っていたはずなのに、ジークハルトはこの状況に陥ってなお、これがリュースのしでかしたことだとは思えずにいた。
子竜はいつも愛らしく、エレオノールの言葉によく従った。
ジークハルトのボタンをかじるのが好きで、頻繁に叱っていたのも懐かしいと言えるほど昔の話ではない。
「殿下、中にまだ人が……」
ジークハルトに声をかけたのは、パーティーに参加していた貴族のひとりだった。
「雷が落ちたのです。雨のおかげで燃え広がりはしませんでしたが、急に具合が悪くなって……
「いい、無理に話すな」
子竜はいつも愛らしく、エレオノールの言葉によく従った。
ジークハルトのボタンをかじるのが好きで、頻繁に叱っていたのも懐かしいと言えるほど昔の話ではない。
「殿下、中にまだ人が……」
ジークハルトに声をかけたのは、パーティーに参加していた貴族のひとりだった。
「雷が落ちたのです。雨のおかげで燃え広がりはしませんでしたが、急に具合が悪くなって……
「いい、無理に話すな」

