「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

『今、私から呼びかけようと思っていたところよ。リュースが私の声を聞いてくれないわ。……なにがあったの?』

(わからない。ただ、リュースがひどく興奮している)

『それは私にもわかっているわよ。だって飛び出していったもの』

 シュルーシュカがそう言った時、上階から轟音が響いた。

(なんだ?)

『――驚いた。城の一部が崩れたわ』

 外にある竜舎から見えているのか、シュルーシュカの声に緊張が混じる。

『嵐のせい……だけではないんでしょう。リュースは? そこにいる?』

(いない。暴走しているようだ)

 話しているうちにジークハルトの頭が冷え、冷静に物事を考えられるようになる。