パーティーの間もエレオノールを奪われたまま、焼けつくような思いで過ごしていたジークハルトは、ふたりが広間を離れるのを見てすぐに後を追いかけた。
「――ですから、何度も申しております。たとえジークハルト殿下であっても、通すなと命令された以上この先を許すわけにはいきません」
ハインリヒが立ち去る途中で警備兵に命じたのだろう。
城内で帯剣を許された兵士が、困った顔でジークハルトに説明する。
「そうだとしても、俺はハインリヒを追わねばならない。奴が連れていたのは俺の婚約者だ」
ジークハルトとて、命令に忠実な警備兵を責めるのは筋違いだと理解している。
「――ですから、何度も申しております。たとえジークハルト殿下であっても、通すなと命令された以上この先を許すわけにはいきません」
ハインリヒが立ち去る途中で警備兵に命じたのだろう。
城内で帯剣を許された兵士が、困った顔でジークハルトに説明する。
「そうだとしても、俺はハインリヒを追わねばならない。奴が連れていたのは俺の婚約者だ」
ジークハルトとて、命令に忠実な警備兵を責めるのは筋違いだと理解している。

