リュースが逃げ去った先に向かいたくても、その途中にはエレオノールの道を阻むように不穏な毒性の煙が漂っている。
たった今出てきたハインリヒの部屋も同じような状態だった。
(忘れていた。あの子がドラゴンだってこと)
遠くから騒ぐ声と激しい物音が聞こえていた。
それはエレオノールが過去に聞いたものによく似ていて、目の前が死の森の景色と重なってしまう。
(リュースを止めなければ)
今いるのは城の最上階。階下に向かう手段がひとつというのはありえない。
エレオノールは踵を返すと、リュースが向かったのとは反対方向へ駆け出した。
◇ ◇ ◇
たった今出てきたハインリヒの部屋も同じような状態だった。
(忘れていた。あの子がドラゴンだってこと)
遠くから騒ぐ声と激しい物音が聞こえていた。
それはエレオノールが過去に聞いたものによく似ていて、目の前が死の森の景色と重なってしまう。
(リュースを止めなければ)
今いるのは城の最上階。階下に向かう手段がひとつというのはありえない。
エレオノールは踵を返すと、リュースが向かったのとは反対方向へ駆け出した。
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