「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 下手をすれば廃嫡ではすまない。なにもかもを奪われた結果、流罪となり、祖国を追われる可能性もあった。

「私は大丈夫です。今はうまくやり過ごしましょう」

 エレオノールが小声で言うと、ジークハルトは微かに顔をしかめた。

「やり過ごしたとてこの後はどうする? お前をあの男のもとへ行かせるわけにはいかない」

「先手を打たれた以上、こちらが不利です。……騎士団長なら、おわかりでしょう?」

 ジークハルトの知る場所とは違っても、ここは間違いなく戦場だ。

 エレオノールに戦った経験はないが、このまま立ち尽くしていて事態が好転するとはとても思えない。