「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 大切な人へ報告するエレオノールの口もとに、隠しきれない笑みが浮かぶ。

「本当はこの薬も飲んでいただきたいんですが、やっぱりだめですか?」

「……悪い」

「それであれば、無理にとは言いません。一応、先ほど処置した際に使用した薬についてお伝えしておきますね」

「ああ、頼む」

 エレオノールは充分回復魔法の効果が出たことを確認し、魔法の行使をやめて散らばった小瓶を拾い始めた。

「最初の薬は解毒薬になります。バトラコスの毒を中和し、無害なものに変えました」

 男はエレオノールの説明を聞きながら、自身の左手を握ったり開いたりした。