「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 顔を赤くして怒るエレオノールと、愛おしげな眼差しを向けて笑うジークハルトを前にした使用人たちは、邪魔をしないよう部屋を出るか、職務を全うするために残るかしばし悩んだのだった。



 慌ただしくパーティーのための準備を終える頃には、すっかり陽が落ちていた。

 エレオノールは既に招待客が集まった広間に足を踏み入れ、竜舎にてシュルーシュカと待っているリュースを思う。

(いい子にしているといいんだけど。すぐに戻る予定だったのに……)

 そんなエレオノールに、周囲の貴族たちが物珍しそうな視線を投げかける。

 どこの家門の娘かわからない。しかし実に目を惹く娘だ。いったいどこのご令嬢なのか。