「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「心配されているように思ったので」

 本当はそれだけが理由で『大丈夫だ』と答えたのではなかった。

 ジークハルトの発言が使用人たちにどう受け取られるかわからない以上、兄に対する否定的な言葉は呑み込ませるべきだと思ったのだった。

「嫉妬なんて、ジークらしくないですよ」

「俺は、別に」

「……そういうことにしておいたほうがいいと思ったんですが、違いますか?」

 エレオノールは向き直ったジークハルトに顔を寄せて囁いた。

「……悪い。気を遣わせた」

「お気になさらず。……私も少々やらかしてしまったので」

「やらかした?」