「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「高貴なお血筋の殿下であれば、私のような下賤な者の声にも耳を傾けてくださると思っておりますので」

 痛烈な皮肉を吐き捨てたエレオノールは、一拍置いてからさすがにやりすぎたと反省した。

 敵にしてよい相手ではないのだ。たとえ既にジークハルトの味方ではないとしても。

「……妙な女だな、お前は」

 ハインリヒも使用人の前で熱くなりすぎたと思ったのか、急に冷静な声で言う。

「あのジークハルトも、お前が俺の手つきになったと知ればさすがに表情を変えるのだろうか」

「いきなりなにを仰います」

「今の無礼は許してやる。……いい余興を思いついた」

 エレオノールの反応が一瞬遅れる。