「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 ハインリヒはジークハルトだけでなく、シュルーシュカまで侮辱したのだ。

「皇族らしくないのは私も同意いたします。ですがハインリヒ殿下がご健在でいらっしゃるなら、そのような皇子でもよろしいのではないでしょうか」

「帝国の恥として語り継がれる皇子がいるというのが問題なのだ。なぜそれがわからない?」

「ジークハルト様は皇子の身分を捨てると決めました。そのうえでまだ皇子にふさわしくないなどとあざ笑う者がおりますか? もはや皇子ではないのに?」

 ち、とハインリヒが舌打ちを漏らした。

「見目が麗しくとも所詮は下賤な血が流れているというわけか。身の程もわきまえず、舌ばかり小賢しく回して」