「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「殿下にお声がけいただけたこと、この身には余りある光栄と存じます。でも私の心にはもうジークが――ジークハルト様がおります」

「そんなにもあいつのほうがいいか」

 ひどく棘のある言い方だった。

 背筋が冷えたエレオノールだったが、さらに距離を取る前に強く腕を掴まれる。

「あんな呪われた瞳を持った男のなにがいい? でかいトカゲと戯れるしか能のない皇家の恥さらしが」

「ベルグ帝国の竜騎士団は他国にも名が知れ渡っています。それを率いる彼をどうして恥と言えましょうか。あの美しい瞳だって、私は誇りに思います」

 負けたくないなどと思うべきではないのに、反論せずにはいられない。