「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「お言葉ですが、私は身分や立場で相手を好きになるわけではありません」

 きっぱり言い切ったエレオノールがハインリヒの手を逃れ、足を一歩引く。

「もし私がジークハルト様に出会わず、先に殿下とお会いしてお人柄を知っていたら、一緒にいたいと思うこともあったかもしれません。ですが、私が好きになったのはあの方です」

 何度も守られ、何度も手を貸した。

 顔と名前を知った人だから放っておけないと思っていたのが、いつから『ジークハルトだから助けたい』に変わっていたのかはわからない。