「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「第二皇子に見初められたと思ったら廃嫡が決まって落胆しただろう? 俺ならばいずれはこの国の皇帝だ。どちらのほうがよりよいか、言わずともわかると思うが?」

「……お戯れを。私は単なる村娘です。殿下のお相手はとても務まりません」

「なに、着飾って俺の目を楽しませるだけでも充分だ。それに今現在相手が務まらないというなら、一から教えられるという考え方もできる」

 その意味がわからないエレオノールではなく、さすがに絶句してハインリヒを見返した。

 淡々と答えていたエレオノールの動揺を見て気をよくしたのか、ハインリヒは細い顎を捉えたまま、親指をその唇になぞらせる。