「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 溜息をひとつ吐くたびに、使用人たちが騒ぎ立てる。

 エレオノールは彼女たちを満足させるために、ひきつった笑みを浮かべ続けなければならなかった。

 やがて、エレオノールのドレスは夕陽のような色合いのものに決まった。

 薄布を重ね、裾に向かうにつれボリュームを増すそれは非常に華やかで美しい。色自体は薄くとも、かなりの存在感を主張している。

 これを着こなすには、華やかさに負けない美貌と、下品に見られない品位が必要だったが、幸い、エレオノールはどちらの条件も満たしていた。

「――身分を捨ててまで選ぶほどの女というからどんなものかと思ったら、たしかに唯一無二の美しさだな」