「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 夜に行われるパーティーに備え、エレオノールは皇妃の『好意』で衣装部屋に案内された。

「御髪がとても美しくていらっしゃるから、あまり色の濃いドレスにはしないほうがよさそうね」

「肌は可能な限り見せるなと殿下からのお達しよ」

「好きな装飾品を使用してかまわないだなんて、皇妃殿下によほど気に入られたのねえ」

 エレオノールの支度のためにとあてがわれた使用人たちは実にかしましい。

 城では基本的に皇妃の世話をしている者たちだから、若く美しいエレオノールを飾り立てられると知って浮足立っているようだった。

(……卑怯な人。いいえ、悪賢いと言うべき?)