「皇妃はずっと俺を邪魔だと思い続け、命まで狙っていた。お前に害を与えさせないよう生き残るためには、そもそも俺に継承権がなければいい。第一皇子の――ハインリヒの地位を脅かすものがいなくなれば多少は静かな生活を送れるだろう」
「まさか、だから廃嫡されても素直に従ったんですか」
「そうだ。見ただろう? 喜々として俺を皇家から追いやろうとする姿を」
たしかに、見た。
エレオノールは複雑な気持ちになって、ジークハルトの隣に座る。
「これでお前を守ってやれる」
「……私なんかの、ために」
「まさか、だから廃嫡されても素直に従ったんですか」
「そうだ。見ただろう? 喜々として俺を皇家から追いやろうとする姿を」
たしかに、見た。
エレオノールは複雑な気持ちになって、ジークハルトの隣に座る。
「これでお前を守ってやれる」
「……私なんかの、ために」

