「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 ゆえに人間がエルフの知識を持つことはない。エルフから教えられた古代魔法を扱うことだって本来ありえないのだが、エレオノールは唯一の例外だった。

「じゃあ、その育て親の教え方が上手かったのか」

 意外なほどすんなりと納得され、内心ほっとする。

(申し訳ないけど、ここは誤魔化そう。テレーも『人間は古代魔法を使えないからね』と言っていたから)

 自分を守るためとはいえ、罪悪感を覚えないわけではなく、エレオノールは回復魔法に集中する振りをして視線を下げた。

「こんな才能が僻地に埋もれていると知ったら、神官が慌てて勧誘しに来るだろうな」