「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 皇妃の視線はそう語っているようで、エレオノールはこの場からすぐに立ち去りたくなった。

「ジークハルト、お前はどうしたい。皇族であることを捨ててまでその娘を選ぶ必要があるのか? 愛妾とするだけでは足りないと?」

「私には愛妾を養うほどの甲斐性がございませんので。たとえあったとしても、戦場に散るその瞬間までただひとりのみを愛し抜く所存です」

 ジークハルトの生母は側妃とはされていたものの、実質は愛妾と変わらない。

 彼女の生涯が決して幸せと呼べるようなものではなかったことを、息子のジークハルトはよく知っている。

「ならば好きにせよ」